晩婚化と共に一生を独身のまま過ごす男女の増えている傾向が出ていますが、古今東西、家庭を持って仕事と家族との日常生活を両立させていくライフスタイルが主流の考えになっていることに変わりがあるわけでありません。
ところが、近年、離婚、再婚の珍しい時代でなくなると共に初婚の平均年齢が年々上がり続けていて、男性は10年くらい前に30歳に達しましたが、女性も30歳に近づいている統計データが出ていますが、誰もが身体的に結婚するタイミングになってもやりたいことにチャレンジできる時代です。
一昔前には男女とも、20代半ば頃を迎えると適齢期を意識し、そろそろ実を固めようと考える気持ちになったわけです。もちろん、昔から若者の生き方に数多くの選択肢がありましたが、昨今は個人の生き方をより一層大切にする時代にもなりました。その結果、10代の内から異性に関心を持って家庭を持とうと考える人、家庭を持ちたいが経済的な余裕がなくて踏み切れない人、あるいは、カップルになる気持ちがないか、その機会のない人等、結婚観は大きく変化しています。
しかしながら、三大都市圏に生活している若者の晩婚化や生涯未婚化が特に目立つデータとなっているので、こうした選択肢の多いことが若者の多彩な生き方を生んでいることに直結していることが分かります。従って、この多様化している生活スタイルの中で若者が自分の生活する地域や家庭環境の中で良かれと思って好む道を選択した結果が結婚するタイミングの遅れにつながっているといえます。こうして、この晩婚化や生涯未婚化がその後の人生や生き方に色々な影響を与えて、ひいては国全体で人口減少に歯止めがかからず、また、少子化や労働人口の減少となって表れているわけです。
若者は個人ごとに身体と心の成長度合いの違いがあることを理解した上で、本人が良かれと思って好む道を納得づくで選択しているのか、否かが問われるようです。こうした実態があるわけですから、人生のやり直しがきくわけでないので、実社会へ出る前の学校教育の段階で身体の成長と心の成長が必ずしも一致していないことを良く教えておくことが大切だと指摘されています。中でも、実社会へ出て自分のしたいことだけを夢中で行っているうちにタイミングが遅れて、40歳を迎える頃になって子供を産みたくなり、慌てて相手を見つけても直ぐに離婚してしまったり、あるいは、その機会が実らずに未婚のままの人生を送る女性が数多くいます。
こうして、各人が自由を謳歌できる時代ですが、その後の人生でやり残したことに気付いて、後悔する女性が出ていることも現実です。